【こんな症例も治りますシリーズ 537】 ワンちゃんの『 熱中症 』も 適切な診断と治療で治します

上のイラストは、熱中症の症状です。
■ 主な症状は、
嘔吐、発作、多くの呼吸数、心臓の頻拍、大量のヨダレ、高体温、血便、など
■ この症状が出たら、直ぐに動物病院に!!!

 

 

参照サイト:

https://bit.ly/3UBMqmX

 

 

犬 パピヨン 4歳 メス(避妊手術済み)

 

 

【 ドッグランに行ってから様子がおかしい。 息が荒くて涎が出ている。 】ということで来院されました。

 

 

 

◆◆ この子は来院時、意識がしっかりしていました。

 

 

 

■ 院内で至急実施した諸検査の結果は、

 

脱水

 

高体温

 

流涎(ヨダレ)

 

胃内ガス大量貯留

 

右中葉に肺炎のようなレントゲン像がありました。

 

 

 

 

■ 軽度の熱中症を起こして、苦しく呼吸しているうちに自分のよだれを誤嚥してしまったと考えられました。

 

 

■ 幸い、熱中症は軽度のため、静かなところで体温降下治療を行って、安静に点滴をしたところ、短時間ですぐに良くなりました。

 

 

 

 

■ しかし、ヨダレを誤嚥して起きた肺炎はすぐには治らず、しばらくは抗生剤・肺炎治療の内服と定期的に胃内ガスの排除治療を行いました。

 

 

 

■ 今回の熱中症には、飼い主様は、『 涼しい夕方からドッグランに連れていったのに… 』ということでした。。。

 

 

 

■ どうぶつさんたちは、私たちの予想以上に体に熱がこもりやすいことを再確認した診療でした。

 

 

 

★★★ 7秒タッチルール: 散歩の前に、アスファルトや地面に自分の手の甲を『 7秒間当ててみる 』のです。

 

 

 

手の甲が熱いなら『 散歩やドッグランでの運動禁止 』です。

 

手の甲が大丈夫なら、『 散歩などはOKです 』。

 

 

 

 

獣医師 落合勇吏

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